ボランティア

クリスマスフェスティバルで喜びの報告…ラオスに原小学校開校

プロペラ機が下降し始めると、雲間から、古都ルアンパバーンのまちが見えてきます。雄大なメコン川を抱きながら、大自然の中に仏教寺院やかつての王宮が点在しています。
その世界遺産のまちで11月29日朝、静岡地区の原きく江キャプテンの原小学校が開校。12月15日午後から、ホテルエルセラーン大阪で開かれたエルセラーン化粧品「クリスマス・フェスティバル」で、喜びの報告が行われました。
テープカットでは、破顔一笑の原キャプテンでした。


開校式は、提携団体の公益社団法人「 シャンティ国際ボランティア会(SVA)」の山室仁子さん(写真左)らスタッフが、入念に準備してくださいました。

SVAラオス事務所の玉利清隆所長(写真右)は「SVAを通してのラオスでの学校建設は19校にのぼる。改めて感謝します」とあいさつしました。


エルセラーン1%クラブの石橋勝代表のメッセージを紹介する1%クラブの隅田亮太事務局長のかたわらで、原キャプテンが石橋代表の写真を掲げると(写真上)、子どもたちから「イシバシ、イシバシ」の声があがりました。

続いて、原キャプテンが持参した富士山と太平洋と桜が写ったパネル写真を手にあいさつ。海のない国に暮らす子どもたちに、夢と希望を贈りました。


児童代表の小学5年、アヌラックくんとプーシーヤさん(写真上)は「新しい校舎はとてもカラフルで素敵です。花も植えました。黒板や机、椅子、扇風機もあって、勉強に集中する環境が整っています。大学まで進学したいです。エルセラーンのみなさん、もし叶うなら、みなさんと1年間、ここで暮らしたいです。でもきっと無理なので、また来てください。みなさんの健康をお祈りしています」と、感謝の言葉を読み上げました。
おかあさんたちも、きれいにお化粧して開校式に参列し、見守りました。


原キャプテンらエルセラーンの参加メンバーは「白いノート」や「幸せなら手をたたこう」(写真上)を披露。

原キャプテンは、御主人の滋さんとともに、浄財を寄せた原キャプテンのメンバーさんらの名前の入ったプレートを真新しい校舎に取り付けました。


「祝開校式」の横断幕を掲げて記念撮影の準備をしているときに、校庭の外の高台を若い僧侶が通り過ぎました(写真)。
ラオスの国民の3分の2が仏教徒です。
ラオスの人口は、日本の人口(1億2600万人)の5%にあたる691万人ですが、国土面積は、日本の3分の2(約24万㌔平方㍍)の広さがあります。
その山岳国で49の民族が、経済力は弱いながらも、家族の絆、地域の絆をしっかり保った生活力を礎にして、ゆったりと暮らしています。
ラオス政府は現在、国連加盟国が2030年までに達成する指標として定めたSDGs(持続可能な開発目標)にそって、「だれも取り残さない」をモットーに教育の機会均等の実現を進めています。
原小学校も、こうしたSDGsにそった学校で、教員養成校にもなっています。
開校式の夜、開校式で踊りを披露してくれた子どもたち(写真)やナイトマーケット(夜市)で働く子どもたちの姿(写真)を思い起こしながら、小学校からの感謝状などを読んで(写真)、学校建設の意義をかみしめました。



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