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石橋社長はなぜ、化粧品会社をつくることにしたのですか
Q&A事典
2018.07.01
石橋社長はなぜ、化粧品会社をつくることにしたのですか
事業を始める前に、ボランティアとストップ・ザ・ポリューション(公害をなくす)の2つのポリシーを持って、これにあてはまる会社をつくりたいと考えました。
1970年代後半のころ、当時、新聞に化粧品公害裁判がかなり大きく報道されていました。
石油系原料の化粧品を使って顔などが真っ黒になった「黒皮症」の人たちが、裁判所に訴えていたのですが、この被害者同盟を応援していた食品評論家の郡司篤孝先生(1914-1990)に出会い、石油系原料にかえて『純粋』や『無垢な美』を実現できる天然系原料で化粧品をつくろうと決心したのです。
だから、社名も『純粋』や『無垢な美』を意味する「エルセラーン化粧品」としました。
郡司先生は、自然食品ブームの生みの親といわれ、「危険な食品」「健康食品の選び方」などを著しています。
監修した「怖い化粧品1000種」(ナショナル出版刊)のなかで、「完全天然原料だけで構成しているメーカーは、エルセラーン化粧品のほかにないのではないか」と前置きして「女性の肌の悩みを救うため、エルセラーン化粧品は、全国を行く。よいものはいつかわかってくれるものである」と綴られました。
「よいものはわかってくれる」という言葉は、まさに私の心意気そのもの。商品は爆発的な人気を呼び、全国を回る私のスケジュール表はびっしり埋まり、自家用飛行機を購入して対応したほどです。
こうしてボランティアの原資が生まれ、現在の途上国における学校建設などに繋がっていきました。ボランティアの発展とストップ・ザ・ポリューションを理念とした化粧品ビジネスは、表裏一体なのです。