ボランティア

カンボジアで宮本小学校の開校式

11月17日 カンボジア チョブ・カップ村に宮本小学校が開校。東京・神奈川地区の宮本キャプテンとご主人、息子さん夫婦、2人のお孫さん、さらに子どもキャプテンと1名のパートナーといった、「エルセラーンファミリー」で開校式を迎えました。

カンボジアの開校式(校舎竣工式)は仏僧の読経から始まります。撮影スタッフなどを除く参列者は、みな一様に手を合わせ拝みます。

上座部仏教の戒律は厳しく、女性との接触は禁じられています。
このほか、子どもの頭を撫でてはいけない(人の頭頂はお釈迦様が宿る神聖な場所であり、よほど近しい人以外は触れません)といった慣習にも、日本人は注意を払わなければなりません。


生徒代表 6年生 キムシアさん

「エルセラーンの皆さん、宮本さん、こんにちは。この学校が新しくなることが決まって、工事が始まってから、私たちは今日の日をずっと楽しみにしていました。この開校式で学校が正式にオープンします。そして私は、日本の人と直接会うことができて、とても嬉しいです。私たちはこの新しい学校で毎日一生懸命勉強しています。そしてこれからも、勉強を続けていきます。私は勉強を頑張って、将来は算数の先生になりたいと思っています。今日は来てくれて、本当にありがとうございます」



カンボジア式のリボンカットです。
幅広のリボンに、参列者がすこしずつ、はさみを入れます。
最後に宮本キャプテンがカットを終えると、拍手が湧き起こります。

この日の開校式に参列した州教育局 副局長はこう語りました。
「この校舎の完成にあたっては、政府関係者やNPOだけでなく実に多方面からの協力がありました。地域が一丸となって協力し、この学校が適切に活用されることを期待します。学校は子どもたちのためのものではなく、地域の未来のためのものであるという意識を強く持ってほしい」


生徒たちとの交流会。

この日は気温が40度近くにも上るのではないかという炎天下でした。
シャンティ国際ボランティア会(SVA)の日本人スタッフの方も「ここまで暑いのも珍しいです。皆さんの体調が心配です」と話しました。

あまりの暑さに、大縄跳びをテントの下でおこないました。

子どもたちは元気いっぱい。
日本からの参加者も汗を流しながら交流しますが、カンボジアの子どもたちの底なしのエネルギーには、ついていくのがやっとです。


校庭の大きな木が、開校式の様子を見おろします。
日差しが強く、平地の多いカンボジアでは、大樹が作る木陰が欠かせません。
この日は特に、木陰のありがたさを多くの日本人が感じたことでしょう。

記念植樹で校庭に植えられた木は、サクラの木だそうです。
「木も人も、長い時間をかけて、周りを助けられる存在として、大きく育ってほしい」という願いを込めて、新たに2本の木が植えられました。



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