ボランティア

11月14日 ラオス北部に柴田小学校が開校 ラックハーシップ村の歓迎

ラックハーシップ村の柴田小学校までは、ラオスの北部の都市ルアンパバーンから車でおよそ5時間。公益社団法人シャンティ国際ボランティア会との共同事業によって完成した小学校の開校式を訪れました。奈良県のボランティアキャプテン柴田洋子さんをはじめ日本の13人が、かわいくて元気いっぱいの子どもたちから、エネルギーをたっぷりもらった時間でした。





5時間の道中、休憩に立ち寄ったレストランはメコン川沿い。
山、川、空。嘆息が漏れそうな景色に抱かれたラオスに、親しみを覚えます。





休憩地点からさらに車は走ります。
舗装された道を、ドライバーが飛ばす飛ばす。
ガイド曰く「いい車を手配してもらえたから、張り切っているんですよ」とのこと。





ガイドに促され車を降りると、村人たちが花道を作って待っていました。
子どもも大人も一様に、珍しそうに、少し照れ臭そうにこちらを見ています。
開校式が始まります。





柴田さんを先頭に花道を歩きます。
花束を渡してくれる子、ラオスと日本の国旗を振る子。
先生に「こうするんだよ」と教わった役目を果たすのに一生懸命です。





歩きながら、柴田さんの手には花束が山とばかりに。
最終的にはTOP画像のように、両手に胸に、抱えきれなくなりました。
「ラオスの子どもたち、面白いですよ。私が花を、もう持たれへんぐらい持っていても、持ってきてくれるんです」





一行が花道を歩き終え、式典の席につくと、子どもたちも所定の席へ。





その隣に、ラックハーシップ村に完成した新校舎。柴田小学校です。
子どもたちも喜んで勉強してくれそうです。
旧校舎は木組みの柱と壁に、トタン板1枚を乗せただけの簡素なものでした。





ラオス式の「笙(しょう)」の演奏から始まりました。
日本(雅楽)では顔を覆うように立てて演奏しますね。
ラオス式の演奏法に、日本の一行からは驚きの声が出ました。





エルセラーン化粧品 教育部 向井部長が、1%クラブ石橋顧問、糸谷代表のごあいさつを読み上げます。
書中では翌日訪問の片山小学校を含め「今回のラオス訪問で学校建設170校」となったことに触れました。





柴田さんのごあいさつです。
「今日日本から一緒に来た人たち、そしてここに来られなかった私たちの仲間も、日本でみなさんを応援しています」





柴田さんから学用品のプレゼント。
ノート、鉛筆、サッカーボール。
「この学校でいっぱい遊んで、いっぱい勉強してね」





歓迎のお礼に日本人一行も歌をうたいます。
学校建設テーマソング「白いノート」と



「しあわせなら手をたたこう」



子どもたちも一生懸命真似します。





生徒代表のごあいさつ。
「私たちは毎日休まずに学校に通っています。そして毎日、友達と一緒に学校の掃除をしています」
覚えたてのラオ語で話してくれました。
(ラオ語はラオスの公用語ですが、少数民族の村はその民族の言葉を使うため、学校で習って初めてラオ語を話せるようになります)





予定にない「村からの記念品」をいただきました。



村の代表者が、たくさんある中から柴田さんに渡しました。
「私の顔によう似たのを選んでくれた気がします」





生徒による歓迎のダンス。



踊っている生徒のお母さんもいるのでしょうか。
嬉しそうな笑顔です。





新校舎の教室は壁も床も天井も、机もピカピカです。





ラオスでは客人の帰路の安全を願う「バーシーの儀式」があります。
中央の祭壇にはお供え物。果物や玉子、陰になって見えませんが柴田さんの目の前には絞めた鶏が1羽。
儀式の間は祭壇に手を添えなければなりません。
「えらいとこに座ってしまいました」とは後日談。





式が終わると子どもたちは目一杯遊びます。
何でもない大縄跳びがとても楽しそう。





教室の中では折り紙。





作った紙飛行機を力いっぱい飛ばします。
飛ばしたそばから駆け寄って拾い、また飛ばします。





およそ3時間の滞在のあとは、お別れの時間です。
最後まで元気よく、笑顔でバイバイ。
帰国後、柴田さんはこう振り返りました。
「子どもたちの笑顔に囲まれたラオスの開校式の時間は、夢を見ていたような気さえします。日本とラオスの村、同じ地球なのに別世界のよう。でも、だからこそ行った人にしかわからない感動、収穫があると思います。とにかく感動のひとことです」



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