ボランティア

チャッカーン村の片山小学校開校 エルセラーンの学校建設170校

福井県のボランティアキャプテン 片山京美さんは、ラオス滞在中のことを驚きとともに振り返ります。
「出発前に肌の調子が悪く、一抹の不安があったのですが、ラオスについてからどんどんお肌が良くなっていきました。福井から7人で来れました。仲間から、神様から応援してもらえたような気持ちです」





ホテルを出発してしばらく車が走ると、雲海が見えてきました。
青い空、緑の山、白い雲海。
日本から遠くまで来たことを実感できます。





車は山を削って作った未舗装の道を走ります。
「山の奥のそのまた奥」の学校を目指します。





学校に着きました!
圧巻の花道。下り坂の先の先までずーっと続いています。





子どもたちが国旗を降ります。
歓迎の花を、恥ずかしがりながら、思い切って渡しにきてくれます。
片山さんもご夫妻で笑顔がこぼれて「サバイディー!(こんにちは)」





花道の終わりには、緑色のかわいらしい校舎。
屋根は内部で2重構造になっていて、雨風の音を軽減する工法がとられています。
「雨の日でも授業に集中できる」
日本では当たり前のことでも、ラオスの村ではこのような校舎ができて初めて、達成できる水準です。




校舎の前にテントを設置して、開校式会場にしています。
テントとは言っても、ブルーのシートと木で組んだ簡素なものです。
物が豊かでない村で、式のために準備をしてくださったことがわかりますね。





ビエンカム郡知事も参列し、ごあいさつされました。(以下一部抜粋)
「この地域の子どもたちの教育環境の整備をご支援くださったみなさまに感謝いたします」
「どうかみなさまが日本に帰られましたら、ほかのみなさまにも私たちの感謝の気持ちをお伝えください」





1%クラブ石橋顧問、糸谷代表の手紙とパネルを記念に渡します。
エルセラーン化粧品 教育部 向井部長が読み上げました。(以下一部抜粋)
「生徒のみなさん、森と川に囲まれたふるさとを一歩出ると、新しい夢と未来が広がっています。故郷にもキラキラ輝く宝物があります」
「新しい学校での学びは、そんな夢や宝物を見つける力になります」





片山さんも笑顔でごあいさつ。
本当に、笑顔が止まらない喜びが伝わってきます。





村からの記念品に、片山さんは竹編みのかごをいただきました。
魚籠(ビク)やお盆や、さまざまな竹編み細工でした。



学校の隣には民家がありました。
「物が豊かでない」という暮らしぶりが垣間見えます。
日本のエルセラーン一行のために、大変な思いをして準備をしてくださったことでしょう。
彼らは満面の笑みで迎えてくれました。
「豊かさとはなにか」を考えさせられます。





さらにビエンカム郡からの感謝状を受け取りました。



片山さんからは学用品をプレゼント。
福井県から参加の7名が子どもに手渡しました。





生徒代表のあいさつ。4年生の女の子と5年生の男の子。
「教室はきれいで、私たちは学校に来るのが毎日楽しいです」
「いたずらをせずに、先生の言うことをよく聞いて、一生懸命勉強します」
「いたずらをせず…」のところで村人から大きな笑いが起きました。
和ませてもらった瞬間です。





式が終わると大人も子どもも楽しく交流します。
まずは開校記念のプレートを校舎に掲げて記念撮影。





新校舎の一室でバーシーの儀式です。
手首にひもを結いつけて帰路の安全を祈ってくれます。
大人も子どもも入り混じって、みんな笑顔です。





一緒に紙飛行機を作って飛ばしました。
本当に、元気いっぱいですね。





村の人たちがお昼ご飯を用意してくれていました。
後日語り草になった「水牛のスープ」
水牛を一頭まるまるつぶすのは、一年に一回あるかないかの大切なお祭りです。





校舎と校庭を坂の上から見ると、山に抱かれている、ということがよくわかります。
この村の学校で、子どもたちは今日も勉強しています。





交流・昼食が終わると、先生が子どもたちに大声で呼びかけました。
子どもたちはすぐに整列、お見送りです。
「日本人が村に来て一緒に遊んだ」
この体験そのものが、子どもたちの世界を広げ、夢への懸け橋になります。

「子どもに聞きました。『何の勉強が好き?』3人に聞いて3人とも、『国語(ラオ語)』と。同じ学校に通う子どもでも、民族が違う子ども同士では、遊ぶことも少ないそうです。でも、学校に来て、ラオ語を勉強して、そういう壁がなくなる。今まで話せなかった人と話せる。本当に学校建設というのは『世界を広げる』んだと実感しました」(片山京美さん)



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