ボランティア

7年ぶりの再訪1 クデイ・ダングで安井小学校の開校式

2019年11月28日 カンボジアの中央に位置するコンポントム州で、開校式が行われました。7年前にエルセラーン1%クラブと公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下SVA)との共同事業によってクデイ・ダング小学校が開校。7年後の今年、校舎の修繕を行い、リニューアル開校式の運びとなりました。1%クラブ支援者を代表して参列した京都府のボランティアキャプテン 安井則子さんの「メイクがすべて落ちるほど汗を流した」1日です。





滞在ホテルを早朝に出発。
まだ交通量の少ない時間帯、朝日を浴びながら出発です。





幹線道路を走ること約3時間
カンボジアは平地が多く、ミニバスでの移動でした。





学校に到着すると、村長、校長、学校運営委員会代表などの大人たちがお出迎えとごあいさつ。
子どもたちはその間もずっと拍手と「こんにちは」の大合唱です。





子どもに手を引かれ式場まで歩く安井さん。
カンボジアの様式では歓迎の証に首から布をかけられます。





子どもたちに手を引かれ歩いた先に、校舎が見えました。
修繕工事を終えたばかりの校舎は、炎天下、凛々しく見えました。





式が始まるまでの間、子どもたちはザワザワ。
幹線道路沿いにあり、村の外の人にも慣れているためか、恥ずかしがって逃げていくような子どもはいません。



とは言え、村が経済的に豊かだというわけではありません。
学校に隣接する民家からもそれが見てとれます。





卒業生スレーン・ベンガリーくん(高1)がスピーチをしました。以下一部抜粋。
「カンボジアでは、子どもの成長を竹に例えることがあります。地面にしっかりと根を張った竹が、太く高く育つことができるからです」
「私はこの学校で勉強を続けたことで、高校でも良い成績をとることができています」
「きれいにしていただいた校舎で、後輩たちにもしっかりと勉強してもらいたいです」





開校式の間、実はマイクが何度もハウリングを起こしていました。
校庭の隅にあるスピーカーの向きを変える村のおじさん。
彼のおかげでハウリングもおさまり、式はスムーズに進みました。





生徒たちへ学用品のプレゼント。
ノート、ペン、サッカーボールなど。
いっぱい遊んで、いっぱい学んでほしいですね。




開校式のテントの横。
小さな子どもが、さらに小さい子どもの面倒を見ていました。





記念植樹では子どもがクワとジョウロに手を添えてお手伝い。
大きく育つ木は木陰をつくり、子どもたちの休憩場所にもなります。





教室の中でSVAカンボジア事務所 加瀬所長から説明を受け、子どもとのQ&Aも。
「みなさん、夢はありますか?」
と問いかける安井さん。
子どもたちは口々に「先生」「警察官」「お店をやりたい」と答えます。





子どもたちと折り紙で遊びます。
できた紙飛行機をみんなで飛ばしました(TOP画像)。





外で遊ぶ子どもたち。
元気が勢い余って転倒。
転んでも、汚れても、笑いが止まりません。





大縄跳びもしました。





しっかりとこちらを見つめる少女。
仏教国カンボジアでのあいさつは合掌。
相手への敬意の高さで、手を上げる高さが変わるそうです。





お別れのとき、子どもたちが一行に駆け寄り、ハグを。
安井さんはこのときのことをこう振り返りました。

「子どもさんの方からね、ハグしてくれたんです。学校の実情は、まだ教室が十分とは言えない。でも子どもたちは感謝と笑顔でハグしてくれました。世界にはもっと学校が必要です。これからもたくさんの人と学校建設に力を寄せたいと思います」


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