行き届いたしつけに感動 堀内小学校が開校

お行儀よい生徒たちの姿に奈良県のボランティアキャプテン堀内蔦子さんは驚くとともに心動かされました。2020年1月27日にエルセラーン1%クラブとNPO法人「PUSバングラデシュの村をよくする会」との共同事業でバングラデシュのボラボ村に新校舎が完成した堀内小学校の開校式で、子供たちを大事に育てている父兄たちの深い愛情を感じ取りました。


ボラボは首都ダッカから北東へ車で約2時間、人口約2,000人の小さな村です。イスラム教徒が9割を占めるバングラデシュですが、ここはネパール系のタミル族が住む地域でヒンドゥー教徒55%、イスラム教徒45%とやや異色です。それでも子供たちの熱烈歓迎は、人垣を作って花束を渡し、花びらのシャワーをかけて…とほかの地域と変わりません。


イスラム教の聖典コーラン、ヒンドゥー教の聖典ギータ―の暗唱、国家斉唱は式典でのきまりごと。この日も生徒代表の女の子が上手に暗唱してくれました。



3年前にこの学校を卒業したというミシャーテさんが生徒代表として感謝の気持ちを表しました。
「生徒が多いので以前は古い校舎で学んでいましたが、新しい校舎・きれいなトイレができ安心して勉強できる環境が整ったことを生徒みんなが喜んでいます。本当にありがとうございます」


この学校は教師6人全員が女性です。あいさつに立ったインデッシュリ・ダシュ校長は「17年間この学校で働いていますが、今日が一番うれしいです。私たちがどんなふうにこの校舎を活用しているか、また見に来てください」と呼びかけました。


一行が感心したのは、生徒たちのお行儀のよさです。バングラデシュの他の学校では式典が進むにつれて、そわそわしだす子供の姿が目につきましたが、この学校ではみんなニコニコしながらじっと椅子に座っているのです。


いよいよ主賓のスピーチ。堀内キャプテンは「ここまで来るのは遠かったですが、みんなに会えて今日は本当にうれしい」と喜びを語りました。
「仲良く楽しく勉強して助け合い、素晴らしい人になってください。ボラボの良さを教えてくれてありがとう。この日のことを忘れません」


子供たちに会えた喜びを表現しようと、エルセラーンの一行全員で学校建設プロジェクトのテーマソング『白いノート』を歌い、踊って会場を盛り上げました。


お返しとばかりに、生徒たちは練習を重ねた伝統の踊りを披露。


やがて踊りの輪は両者が混然一体となって広がっていきました。


“サプライズ”で学校側から一行に渡されたのは特産の「麻のぞうり」。袋から出した堀内キャプテンのお姉さんもその意外性にビックリです。


式典のクライマックスはテープカット。みんなが見守る中、しっかりとはさみを入れました。


堅苦しいプログラムが終わると、子供たちが待ちかねた交流の時間。縄跳びをしたり、紙飛行機を飛ばしたり。表情も一段といきいきしていきました。



交流を楽しんだのは子供たちだけではありません。大人たちも折り紙を教わり、夢中です。



「翻訳機」という“秘密兵器”を持参し、交流を図ろうとするメンバーも。残念ながら、タミル族の言葉には対応できず不発だったようですが…。


生徒へのインタビューや、郡知事との会談も体験しました。
堀内キャプテンは「お母さんたちが子供たちをきちんと育てているからお行儀がよいのだと感じました。子供たちをとても大事にしている父兄たちから感動をいただきました。素晴らしい」と声を震わせました。



学校建設を支えてくれたメンバーたちとプレートの前でパチリ。


ピカピカの教室で生徒たちがいっぱい学べますように、との願いをこめて。



名残惜しさを胸にしまい込んでボラボの村を後にしました。




トップへ