
バンバイ村は少数民族が集って1992年に誕生し、現在は84世帯、434人が暮らしています。村民の半分はラオ族で、カム族、モン族も。主な産業は、手工業、稲作を中心とした農業、そして畜産業です。
シエンティー村長は、開校式で次のようにあいさつしました。
「1996年に小学校ができましたが、その後、教室不足や学校の統廃合の波の中で閉校になりました。しかし、私たちは学校が地元の村にあることの重要性を痛感していました。そんな時に、日本のエルセラーンのみなさまから支援を得ることができ、2017年6月に着工し、約4か月かけて完成したのです。
校舎の建設にあたっては、郡教育局など行政当局だけでなく、村人が資材の確保や建設作業に積極的にかかわりました。
完成して終わりではありません。
これからは、研修会を重ねて学校をきちんと管理・運営していき、バンバイ村やラオスの将来を担えるような教育を、子どもたちに実践していきます」

石橋代表の写真を手に、エルセラーン1%クラブの隅田事務局長と松浦キャプテンが、あいさつしました。
子どもたちは、瞳をきらきら輝かせていました。全校児童83人を代表して、テンノさんとスイットニーくんが、感謝の手紙を読みました。
「校舎はとてもきれいで、大好きな場所です。私たちのためにこんな素敵なプレゼントをしてくださって、本当にありがとうございます。一生懸命勉強して、英語の先生になりたいです」

ヴィエンカム郡は、ラオスでも最も貧しい郡だそうです。
ラオス自体も、国連の規定によると「後発開発途上国」に分類され、1人当たりの月収は約2万円。世界に40ほどある、いわゆる最貧国のひとつに入ります。
海のない山岳地帯の多い内陸国で、子どもたちは海を見ずに一生を過ごす可能性が大きいといいます。
そんな子どもたちと輪になって歌い、踊った「白いノート」と「しあわせなら手をたたこう」は、開校式をおおいに盛り上げて、みんなの気持ちが一気に和みました。

交流会では、折り紙が大人気。松浦キャプテンのご主人、滋さんは校舎の外で、紙飛行機を子どもたちと一緒に飛ばしました。
